BBS(投稿記事確認後掲載)
塔 - 啓
2008/08/08 (Fri) 21:02:04
「塔」八月号が来た。なんと、はやいこと! 私の歌に誤植があったが、まぁ いいか。読めば誤植とわかる。
それより、もっと気合を入れて歌に取り組まないと、、、! このところ、低調だ。
中城ふみ子賞「乳房雲」 - 啓
2008/07/28 (Mon) 23:02:26
7月28日、「短歌研究」8月号が郵送されてきた。送り主は私の敬愛する田中教子さんで、第3回「中城ふみ子賞」の大賞に決まった彼女の作品「乳房雲」50首が載っていた。
七年か、八年前にもなろうか、歌壇にすっかり興味をなくしてしまった私は、それまで年決めで購読していた総ての商業誌を絶って、その後一切見たことがない。
久し振りに見る商業誌は懐かしくもあり珍しくもあったが、田中教子さんの益々旺盛なる発表意欲にあらためて敬服させられた。
「乳房雲」は、伊藤一彦、栗木京子、時田則雄、選者三氏が揃って大賞に推したという。「動物達を眺め、生について考えるという構成」(伊藤氏)、「みずからの生に思いを致す」(栗木氏)、「日々の不安な精神の底から滲み出てきた」「動物の姿や習性に自己の生き様を重ねて詠っている」(時田氏)など、三氏とも「いのち」ということに及んで作品を読み解かれている。同時に一連の構成を高く評価されているのも肯ける。
【神の手に乳房落としし我が姿 慣れるしかないひとひらの鬱】
あれは何時だったか、まだ最近のことだが、「ちょっと入院をしました」という一言が用件のメールの端に書いてあった事があった。気にもならない書き方だったので、読んでも私は気にもとめなかったのだが、この歌はあの時のメールに対応していたものかと思う。この一首が根底に有って成り立っている連作だ。決して軽くない病だったのである。
【大空を飛べぬ宿世をかなしめば我が内側に棲む火喰ひ鳥】
【闘争心なくして無様に横たはる獅子も笑はれながら生きてをり】
【ぐるぐると首をねぢって己が身を掻きゐるときの鶴のあはれさ】
【おだやかな眼差しかへすキリンたちいつも遠くが見えてゐるから】
【パピルスの生える水際ゆらゆらと前世の町が映り見えつつ】
終りちかく、こういう歌があってちょっと安心する。
【ざらざらとながれこぼれる日の下に生き直すための道の一筋】
深刻な情況にあって決して重苦しさを感じさせない歌。決して軽薄に陥ることのない詠風。さりげないけれどしたたかな詠み方は彼女独自の世界であろう。
「アララギ派」 8月号 - 啓
2008/07/26 (Sat) 16:49:16
吾より多く新聞積みたる若者はたちまち追越し橋渡りゆく
誕生祝に妻のくれたるスニーカー今日おろしたり夕刊配る
作り笑ひしてグラス合はせる乾杯の儀式いとはし今年も行かず
候補者のポスター嵐に剥がされて投票結果を予感する如し
腹痛をしゃがみ込んで堪へたり暗闇の街配達の道
稚児連がなべては鬼面裏返し春たけなはの花畑の道
考へて物を云ふほど物云はず物云はざれば考へもせず
報告して疑はれるより気づかない振りして過ごさんこの事この前の事
行ひが悪いから血筋が絶へるといふ吾には殊更身に沁む台詞
言訳の嘘は見抜かれゐるならむされど今更言ひ変へ出来ず
この号に5月号の批評がある。満谷義泰さんが私の歌につき書かれた。
【誇りなく勤めて自信なく生きて詠みしわが歌またいやになる】
【電気剃刀で剃らうか安全剃刀か顔ごと消したし鏡のわが顔】
「見栄も外聞もすてて、自分をさらけだすのは大変なこと。歌は結局、いかに自分をありのまま出すこととすれば、仲々このように言えるものでない、真情にうたれる。」
おそれながら・・・感想 - 大吉
2008/07/11 (Fri) 17:58:35
7月号がいつもより早く届いた。よいお歌だと思います。
>おかげさんで今朝も配達してゐます新聞抱へて階段駈けて
上の句がよい。特に「おかげさんで」がよく効いている。与えられたことを、まじめにひたむきにやり通そうとする姿を通じて、作者の人生感や日常の生活までもが見えて来るように思える。
>ゆらゆらゆらゆら陽炎の中を来る人はわが妻ならむその歩き方
これも上の句がよくて、たとえば「ゆらゆらと」では極めて平凡。陽炎はこんな感じだ。「ああ、やっぱり自分の妻なのだ」と納得されたのだろう。「その歩き方」という倒置の結句もよい。作者は愛妻家なのであろう、情景がよくわかり、こんなお歌を読むとほっとする。
Re: 感想,、おそれいります・・・ - 啓
2008/07/11 (Fri) 21:19:55
ありがとうございます。7月号、私も見ました。やれやれ! 歌に勢いがなくなったなぁ、と感じていたところへ、よいご感想をいただいて、すこし複雑な気持ちです。
自分の歌に勢いがなくなってきたのは、よく言う、マンネリに陥っていることと、体調不良の所為でしょう。気力が萎えていると歌に勢いがなくなる。その気力は体調から来る、と、よい歌は健康でないと出来にくいのが、私の傾向です。ゴロゴロの病気でも秀作を残していた子規は、やはり天才だったと思います。あの真似は出来ません。
やる気、消失! - 啓
2008/07/07 (Mon) 06:51:58
あくまでもインターネット上のもの、製本も出版もしないもの、ネット版限定のものなどと、自分に言い聞かせつつ、溜まってきた歌をいつまでも未整理のままにしておいてはいけないと思い、「三緑集」を編集?しようと考えた。それが、次
http://k3uta.web.fc2.com/1.html
のごときファイルだ。
ところが、新聞配達の歌ばかりで、これでは歌集にならない。歌集の体裁を整えるためにはもっと仕事歌以外の歌を混ぜなければ、、、、、。
すっかり、やる気をなくしてしまった。
Re: やる気、消失! - 大吉
2008/07/07 (Mon) 10:58:47
私自身、携帯電話など持ちたくなかったのであるが、勤務最後の3年間は仕事上どうしてもという職場の都合で持つこととなってしまった。かと言って、携帯電話がなければ仕事にならなかったという思いはほとんどないし、今にいたっては電話もメールも時に外出中の娘からあるくらいのことで、なければないで済むことかもしれない。
ただ、便利は便利だし、護身用にもなるかなと、今だに解約もせずに持っている。
生来の機械音痴、メカ嫌いで、「ビデオがないのは我が家くらい」と子供に言われたり、電話をプッシュ式のものにしたのも比較的新しい。ワープロが流行りはじめた頃は、全く見向きもしなかったが、今は簡単な文書くらいはパソコンで作成できるようになった。
祖父に似て頑固なのか偏屈なのか、時流に乗るのはあまり得意ではない。
新聞配達の歌ばかり・・・それはそれでいいではないですか。
Re: やる気、消失! - 教子
2008/07/10 (Thu) 01:24:58
そうでしょうか。新聞配達の歌で一冊というのも、特色があってかえっておもしろいように思いますが・・・。
コピペ - 啓
2008/07/02 (Wed) 06:23:54
昨日の朝、大学の先生がコピペ論文に困っている話をNHKが伝えていたと思ったら、今朝の中日新聞には、コピペをたちどころに見破るソフトがアメリカでは既に開発されているという。近々日本語にも対応できるそうだ。狸と狐の化かしあいもまさに日進月歩である。
短歌もコピペで拵えようか? 短歌界の選者といわれる先生方、いかがなさるか? これは見ものである。
Re: コピペ - 大吉
2008/07/03 (Thu) 16:38:13
ぼつぼつ7月の送稿が気になりはじめた。
手書きをして郵送しなければならないので、誤字脱字、誤用などのないよう大変緊張するひとときである。途中で辞書などを見返したりすることもしばしばである。
メールで送稿となった場合のことを考えた。おそらく、漢字の変換間違いも気付かず送稿することが多くなるのではないだろうか。
コピペなんて簡単にやってしまいそうである。
手紙など最近は出したことがないが、それさえパソコンが綺麗に処理してくれる。
雨ににじんだ宛書きの封書があってもいいのかなあ。きっと梅雨にぬれたのであろう。などと勝手に思ったところでした。(笑)
Re: コピペ - 啓
2008/07/03 (Thu) 21:30:02
本当は手書きがいいんでしょうが、今の時代では、、、なかなか、、、。
手書きか印刷かではなく、歌そのものの価値を見なくては。
「なずの木」一号 - 石川啓
2008/06/25 (Wed) 22:00:31
くどいようですが、もう一度此処に書いておきます。
同人誌「なずの木」が出来ました。若い友人たちに誘われて私も歌を出しました。以下の人たちがメンバー。
{もくじ}
宇宙人より 天西舞香
新聞配達の歌 石川 啓
夏 いづみ菊乃
馬体を洗う 巌 浩
影の少年 楠 誓英
初恋は 喜多村真人
一枚の硬貨 久我久美子
インナースペース 田中教子
旅の歌 西川千代子
蟷螂の貌 東野登美子
自然くらぶ 谷地充子
一本・一○分・三○○歳 宮崎大治
海の見える街 森 星象
熱帯多雨林 森垣 岳
以上の14名です。
私の歌は次のものです。
{新聞配達の歌} 石川啓
(変化しなければ退化もないかわり進化もないという。そこで、人々は苦しみあるいは飄々として歌を変えていく。私は変わることができない。生涯を通じて変らない事の価値というものも有るのではないか。)
もう少し先まで配ってひと休みと思い思って休まず終わる
鶯の声を見上げてひと休み夕刊配る山里の道
一段飛ばしに階段駆けて上がりたり配達最後のアパート三階
女らが井戸端会議のその角を愛想笑いして夕刊配る
夕刊を配る戸口に日の差して通り過ぎたる夕立匂う
牛乳配る君と朝々出会う角今朝は吾より声かけ曲る
折りこみチラシを折りこみ折りこみまた焦る老いたる吾のみ作業遅れぬ
試読紙を入れ置く四日目今朝函にお断りの張紙されたり
右回りに配るか左かあの村をひと回りすれば配達終る
右へ左へ道を横切り配達すときには歩道をバイク走らせて
蒸し暑き街を新聞配りきて川渡るとき水の匂いす
懐中電灯に照らして新聞置きにゆく広き庭の踏石伝いて
カーブミラーに新聞配るわが姿写るこの角背を伸ばし過ぐ
髪刈りて頭は軽し風涼しヘルメット脱いて新聞配る
流星群を見たしと見遣る暗闇を声しぼり鳴き行く鳥のあり
Re: 「なづの木」一号 - 教子
2008/07/01 (Tue) 23:58:56
おせわになります。ありがとうございました。
おかげさまで、『NDUNOKI』は、文学フリマなどでもなかなか好評でした。
石川さんの歌は、新聞配達というテーマがとてもおもしろい、という意見が多数出ています。
『アララギ派』08.7月号 - 啓
2008/07/01 (Tue) 02:43:10
下校する小学生らと戯れつつバイク押しゆく配達帰り
また一種服用薬のふやされぬ妻には如何に説明すべきや
野に遥か寝釈迦の如き山並に傾く月の益々明し
階段を転げ落ちたる痛みより哀感深し老いたる自覚は
今の我が愉快な心を折り込んで配る新聞今朝よく乾く
そこそこに儲かってますと君の声今日も明るし電話のむかう
電線に絡みし凧の垂れ下がり配達する村日差春めく
女が素足に踏んで仕込むといふワイン外国の酒は飲みたくもなし
天の川を漏れて滴る星の光村の外れに落ちたるらしき
配達の最後は階段三十段駆け上らむと息整へる
季の座 - 啓
2008/06/24 (Tue) 19:16:20
近頃毎日のように新聞に宣伝が出るので、どのようなところかと思い一泊してきました。めずらしく23.24日、二日とも天気良し。
歌の先輩kさんのお宅に近いところで、もうかなり昔、kさんのお世話で泊まったことのある孫太郎というホテルだった。いまは美しく明るく改装され、いや、建てかえられて昔の面影はない。(といっても、むかしの思い出が微かになっているのだが、、、)リゾートと銘打っているだけに広大な土地にいろいろなリクレーション設備があった。露天風呂付きの離れを一軒借りてゆっくりできたが、ホテルのレストランでの食事には大いに満足した。
今回は家内が一緒なのでkさんを訪問しなかったが、もう、ながくお会いしていない。すこし心残りの小旅行でした。
Re: 季の座 - 大吉
2008/06/25 (Wed) 09:27:14
ふと、あることを思い出した。
大阪万博に祖父とでかけた折のこと、ついでに伊勢の観光をしようということになった。夕方伊勢駅につき、そこで紹介されたのが大安(名前の記憶がさだかでないが)旅館であった。
そこの老女将がなんと、伊勢の名誉市民であることを知り、祖父もろともいたく感激し、夕食時の話の尽きなかったところ、部屋係の方を通じて、直筆のサイン入りの著書までいただいた。
後日ていねいな手紙が届き、「出発を見送るつもりであったが、足が不自由なこともあり、身支度をしているうちに間に合わなかった」と書かれていた。
この著書と手紙が我が家のどこかにあるはずである。
旅館を出た私たちは観光バスに乗った。到着が夕方になり、昨夜の旅館にまた泊まるべく駅でお願いしたところ、満室ということで、その夜は全く無味乾燥な駅前の旅館に泊まった。今、上記旅館の名前でネット検索をしたがみつからない。
季の座というのはホテルの名前らしい。
旅はいい。
Re: 季の座 - 石川啓
2008/06/25 (Wed) 21:40:24
此処に大安旅館の写真がありますが・・・・・? この旅館ではありませんか?
http://www.isenavi.com/natuise/index.cgi?w=r&g=72&m=b
Re: 季の座 - 大吉
2008/06/26 (Thu) 07:31:54
おはようございます・・・石川さん。
たしかに・・・・そうですわ。
古びた木造、二階家、道路側に長く延びた庇・・・駅からタクシーでしばらく行った小高いところであったような・・・何の木か・・・こんな木もあったような気がします。
1970年代の伊勢市の写真とある。そのときの古さから、すでにないのでしょうね。
あわせて70年代がいろいろ思い出されてとてもなつかしい。
探していただいたのでしょう?心から感謝申し上げます。
どういたしまして! - 啓
2008/06/26 (Thu) 07:51:36
あちらへは時々遊びに出かけますので、また機会がありましたら、実地を見てきましょう。伊勢はいいところですよ。
Re: 季の座 - 大吉
2008/06/26 (Thu) 17:44:03
はい・・・たしかに
その時の観光バスのガイドさんがこんな短歌?を披露されたんです。これもうる憶えですが・・・
お伊勢参らばあさまをかけよあさまかけねば片参宮
最近のことはすぐ忘れるのに、古文で習った一節とか、若い日のことはなにげないことまで記憶にあって・・・まあ困ったもんです。
またいつか、お伊勢参りができればいいですね。それでは短歌モードに。
今ごろ、なんですが・・・・。 - 啓
2008/06/22 (Sun) 21:05:16
この掲示板、メール代りにどうぞと云ったものの、送られてきた記事を非公開にすると、その返信が当方から出せないという不都合に気づきました。すべてを満足できる掲示板はないものだと今ごろ気づいた次第です。
返信が必要なときはメールアドレスをお書き下さるとありがたいと思います。
ところで、私は予想の歌思い出の歌空想の歌はダメだなんて杓子定規に考えていません。うたは、読む者を感動させる事ができれば、それがよい歌なんでしょう。
ただ、現実第一というか、その日その時の生の体験を直ちに思いのままに歌った歌には勢いがある場合が多い、、、と、、、そのように考えています。
Re: 今ごろ、なんですが・・・・。 - 教子
2008/06/23 (Mon) 07:28:19
掲示板の再開、おめでとうございます。
また、宜しくお願いします。
私は、現実を詠んでも現実だとは思ってもらえないことがほとんどです(笑)。
Re: 今ごろ、なんですが・・・・。 - 大吉
2008/06/24 (Tue) 07:35:48
「短歌の製作に言語の制限なし」として「短歌入門」著されしは四十数年前
これが石川さんの短歌の基本にあるのだろうとお見受けいたしました。どうしても形式に拘りがちで困ったものです。
今日も朝から雨です・・・お仕事思いやられます。がんばってください。